本校が教育活動の柱として「道徳」に力を入れていることは、すでにご存知のことと思います。その道徳に限ったことではありませんが、学校でのさまざまな活動は、「ここまでやったら大丈夫」ということはなく、常に研修を重ねていかなければなりません。弥富中の道徳も、もう研究を始めて4年になりますが、その奥深さゆえ、まだまだ学ばなくてはなりません。
そこで、愛知県の中でも先進的に道徳に取り組んでいるみよし市立南中学校が研究会を行うということで、そこに勉強に行ってきました。以前に本校にお越しいただきご指導いただいた島恒生教授(畿央大学)に、
「このあたりで道徳について熱心に研究を進めている学校はありますか」
とお尋ねした際に、挙げていただいた学校です。
授業はひとつのスタイルが確立されていて、新しくこの学校に赴任した先生でもすぐにその方法で道徳の授業ができるようになっていて、読み物資料やワークシートの提示の仕方なども工夫されていました。そして、そのレベルの高さを感じたのが、「切り返し発問」です。その時間の核心に迫るためには、「中心発問」だけでは難しく、表面的なものになってしまいがちです。そこで、子どもたちの反応に応じて、授業者である先生が突っ込んで問うのが「切り返し発問」です。これがよく練り上げられていて、子どもたちの心を揺さぶっていました。
「もっと学ばなくては」という意を強くした研修でした。