3学期ともなると、いやおうなしに慌しさを感じます。それもそのはず、中学校は小学校と違い卒業式が2週間ほど早いので、特に3年生に関連した活動はその感が強くなります。今週の月曜日に行われた委員会は、もう「3年生最終」というただし書きが付いていました。その委員会では、これまでの活動を振り返ることを多くの委員会が行っていましたが、そんな中で、文化委員会がすてきな取組をしてくれました。それは今、図書室の入口に掲示してあります。
「卒業する3年生より 弥富中のみんなに読んでほしい おすすめの本の紹介」というのが、それです。本を手にした文化委員の子の写真とともに、「私は2回連続で読みました」や「まったりとした休日の昼下がりに読んでみてください」というおすすめポイントも添えられています。こういう形で後輩たちに受け継がれていくものもあるんですね。
おすすめの本(1月26日)
4分で救われた命(1月23日)
「終わったー」
3時間目の授業が終わり、給食の調理室からほんのりいい香りがしてきた頃、突然のサイレンが!
誰もがおしゃべりをやめました。
誰もが一瞬、立ち止まりました。
そして、周りを見回すと同時にその場にしゃがみこみました。中には、手で頭を抱える子もいました。教室にいた子の多くは机の下にもぐり込んでいます。
そんな子どもたちの耳に、これが訓練だということ、給食室から火災が発生したという想定だということ、そして、この後に避難する場所はプラザということがしっかりと届きました。誰も口を開いていなかったからです。それから4分10秒後、600人を超える子たちが、誰一人欠けることなくプラザに避難していました。
今年3回目のこの避難訓練は、子どもたちはもちろん、先生たちにも知らせることなく行いました。ですから、サイレンが鳴った直後の先生たちの様子も、子どもたちのそれに近いものがありました。しかし、すぐに教室やあらかじめ決められた担当区域へ行き、そこにいる子たちの安全確保や誘導にあたりました。
「天災は忘れた頃にやってくる」
この言葉を肝に銘じるためにも、とても大切な訓練となりました。そして、子どもたちの成長を実感できるものとなりました。
蕾、ひらきますように(1月18日)
昨日の夜、かなり強い風が吹いていました。「明日は寒くなるかな」と思いながら朝を迎えましたが、意外に暖かく、天気予報によれば3月下旬なみの暖かさとのことでした。
ならば、と、校門脇のカワヅザクラを見にいきました。一般的なソメイヨシノに比べ早く咲く品種で、毎年、卒業式を彩ってくれています。
枝にはたくさんの蕾がついていました。まだどれも茶色の皮の中に閉じこもっていましたが、ひとつだけ、それを破り緑色をのぞかせているものがありました。
暖かさを感じた蕾が膨らむように、3年生もその蕾を膨らまそうとしています。今日・明日と3年生だけひと足先に学年末テストです。卒業式や入試の関係でこの時期に行っていますが、自分の進路が少しずつ具体的になってきたことで、「だから、今、これをしなくては」という気持ちも芽生えてきました。その思いを強くもち、思いを行動に変えた時に、子どもたちの蕾は膨らみ、硬い皮を内側から打ち破るエネルギーとなると思います。
そういえば、今年のテーマは「咲かせよう 夢への蕾 無限の挑戦」でしたね。
書き初め(1月12日)
3年生の教室で、楽しい書き初めを見つけました。ちゃんと条幅の用紙に毛筆で書かれ、
「合格祈願」
「試験合格」
「十五の春」
と、3年生ならではの言葉が並んでいました。
「平和」
「猪突猛進」
「不撓不屈」
というものも。
あれ、中には「大丈夫か?」と思うのもありますが、3年生のこの時期に余裕があるということで。
あえて…(1月11日)
朝はそんなでもなかった風が、午後から強く吹き始めました。遠くに見える山は白く雪をたくわえていて、その風はとても冷たく肌を刺すようでした。
そんな風に飛ばされたパンジーの花がたくさん校舎の前に散らばっていました。「いくら風が強くても花びらがちぎれるほどでは…」と思いながら花壇へ行くと、そこには花びらがすべてちぎられた葉っぱだけのパンジーが。いたずら?いえ、実はこれは、栄養をしっかりと苗に蓄えて、たくさんの大きな花を咲かせるための「切り戻し」と呼ばれるものです。まだ咲いている花を摘んでしまうのは気が引けますが、その後のことを考え、“あえて”行ったものです。
そんなパンジーのそばで、3年生の女子が体育の授業をしていました。
「いぇーい!」
元気な声も出ています。しかし、そこはグランドの一番西の端、ハンドボールコートで、容赦なく寒風が吹き付けています。しかし、彼女たちは全員がハーフパンツ姿。体育の先生に聞くと、決してルールではなく自主的にそうしているとのことです。理由は、長ズボンがダサいからだそうです(笑)。無理はしてほしくありませんが、自分の体調と相談した上で、冬でも“あえて”ハーフパンツで走り回る乙女心は、見ていてほほえましく思いました。
きっと春にはパンジーに負けないほどの素敵な花を咲かせることでしょう。