人権コーナー(12月6日)

今、人権週間の真っ只中です。月曜日にもその話をしたところです。そして、それぞれの学年・学級でもそれに関連した授業をおこなっているところです。
 
そんな取組を図書室もバックアップしてくれていたので紹介します。図書室の入口に新刊図書の紹介があるのは以前にお知らせしましたが、今、その隣に、「人権週間」というコーナーができています。肌の色や髪の色が違う人たちが「この本、どうぞ!」と笑顔で呼びかけています。その下には、人権に関する本、とりわけ絵本なども含めた読みやすい本が紹介されています。
昼放課に図書室の前を通ると、さっそくその前に数人の子が立ち、本を手にとって読んでいました。
 
「人権」というととても難しいことのように感じますが、こうやって身近なところで触れることで、「あ、これも“人権”ってことなんだ」「人と違っていても、それが当たり前なんだ」と思うようになります。そんな日常が、今、弥富中にあります。

思い出をアートに(12月5日)

1年生が奏でる琴の音色が聞こえる中、3年生の教室では美術の授業が行われていました。黒板に大きな文字で、
「今日、完成!」
の文字が。そのためか、みんな黙々と作品づくりに取り組んでいました。
今、3年生が取り組んでいるのが「アートグラス」というものです。片面を真っ黒に塗ったガラス板があり、その黒い部分を先のとがったニードルで削っていきます。その削り方で線の太さや塗りつぶす面などができます。そして、そこにアクリル絵の具を載せていきます。ガラス板を裏返すと、光沢のあるガラスに、真っ黒な背景から絵が浮かび上がるというものです。
テーマは「弥富中での思い出」。校舎や思い深い教室や体育館、それに思い思いのものが散りばめられた作品が多く仕上がってきました。
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琴のしらべ(12月5日)

今年も校内に琴の音色が響きました。
 
中学校の音楽の授業の中には、日本古来の楽器を学習する単元があります。どこの中学校のその授業の組み立てに苦労しています。それは音楽の先生といえども、そういう楽器を演奏した経験があまりないことと、学校に和楽器がほとんどないからです。ですから、多くの学校ではDVDなどの映像教材を利用してその音色はもちろん、歴史なども学んでいます。
そんな苦労しているという声を聞いたことがきっかけで、弥富中学校では3年前から愛西市で音楽教室をひらいてみえる長谷川先生に2日間お越しいただき、琴の授業をしていただいています。それも、その教室で使ってみえる「ミニ琴」をひとクラス分持ってきていただき、一人一人が実際に演奏できる環境をつくっていただいています。
 

爪を指にはめるところから始まり、琴独特の楽譜の読み方など、基本的なことを覚えたらさっそく弦を弾きます。この音色。これが日々の弥富中にはない落ち着いたゆったりとした空間を創り出してくれます。聞けば、大切なことは姿勢だそうですが、弾いているうちにだんだんと前のめりになっていきます。それだけ子どもたちも集中しているのだと思います。「さくら」を何度も練習しました。
画像をクリックすると、その演奏を動画でご覧いただけます。
 

感謝状をいただきました(12月4日)

昨日、津島税務署およびその関係の方々がおみえになり、本校に感謝状をいただきました。そこには、「中学生の税についての作文の募集を通じて広く納税道義の高揚に寄与した」と記されていました。
ご存知のように、弥富中学校では毎年3年生が、社会科の授業の一環で「租税教室」を行っています。そして、それを受けて税の作文コンクールにも多く応募しています。それらが評価されていただけたのだと思っています。昨日の朝礼でも二人の3年生が受賞した「税の作文コンクール」の賞状を渡しました。
まだ働いていない中学生にとって、税は遠い存在かもしれません。しかし、来年10月には消費税率が上がるなど、決して無関係ではありませんし、将来は立派な納税者になってほしいと思います。

人権について考える(12月3日)

朝礼の時間をコンパクトに終え、今日は人権担当の先生から話を聞きました。
 
スクリーンに『みえるとか みえないとか』(ヨシタケシンスケ 作 伊藤亜紗 監修)の絵本を映し、ゆっくりとした口調で語り始めたそれは、宇宙のさまざまな星を調べている主人公が、目がたくさんある人が住む星で「背中が見えないなんてかわいそう」と言われるところから始まりました。普段、自分は「普通」と思っていることが、他の人からは「違う」と思われ奇異の目で見られたり、かわいそうと思われ、変な感覚をもちます。そして一方で、目が見えないからこそ感じるさまざまなものがあることにも気づきます。子どもたちは、落ち着いた表情でスクリーンを見つめ、聞き入っていました。
 
明日から10日までは「人権週間」です。この期間だけではなく常に意識をしなくてはならないものですが、ついつい日常の忙しさや、日常の「普通」に流されてしまっている私たち。だからこそ、今日は全校で人権について考える時間を設けました。
今後、それぞれの学年で中学生が書いた人権作文を読んだり標語を考えたりする活動を通して、人権、とりわけ「個性や多様性の尊重」について考えます。
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