継いでいく者たちがいる(9月29日)

 3年生がリーダーシップを発揮し、2年生と1年生をまとめた学校祭から1週間…。今日6時限目は後期生徒会役員選挙が行われました。
 今回は、2年生11名が立候補しました。壇上で全校生徒に向けて堂々と抱負を語る11名の姿は、1週間前に3年生の指示に従っていた下級生の姿でなく、3年生の強い気持ちを受け継ぐ頼もしい後継者そのものでした。まだまだ3年生には追いつけない部分もありますが、気持ちは負けないものを感じました。
 この後当選落選はありますが、立候補しようと決断した気持ちと行動力は、11名以外の2年生や1年生にも伝わっていくことを願わずにはいられません。
 弥中を引き継ぎ、歴史を背負い、新しい扉が開こうとしています。
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公約実現(9月27日)

「公約実現」と書くと、なにか政治の話のように聞こえますが、実は弥富中でのことです。
 
「あれ、今日のそうじの音楽、いつもと違うなぁ」
そんな声が聞こえました。そうじの時間のことです。実はこれ、「α(アルファ)波」ミュージックです。なぜ、それがそうじの時間に流れたかというと、3月までさかのぼります。卒業式で3年生を送り出した後に行われた「前記生徒会委員長選挙」で、今の放送委員長が立候補した時に掲げた“公約”で、
「僕は今年度の後期に放送委員長を経験し、α波ミュージックを途中までしか進めることができませんでした。しかし、しようとしたことを中途半端にしておくのはいけないと思い、もう一度立候補しました。僕が放送委員長になったら、…(略)…皆さんが清掃に集中しやすくなるようにα波ミュージックを流したいと思います。…」
と言っていました。二期にわたってやろうとした公約が、今日、実現したのです。
そうじに対してのα波の効果は分かりませんが、このような高い志をもって委員会活動に取り組んでくれる子の存在は、確実に心を穏やかに心地よくしてくれました。

芸術の秋(9月27日)

「暑さ寒さも彼岸まで」
という言葉がありますが、昨日がその彼岸明けでした。今日はやや蒸し暑い日となりましたが、季節はすっかり秋となりました。
学校生活も、学校祭に燃えた先週まではまさに夏でしたが、それが終わって今は落ち着いた秋となりました。秋といえば、「芸術の秋」。弥富中学校も芸術色に染まり始めました。
 
校舎東側のレンガ敷きのスペース「プラザ」と呼んでいるところに3年生が数人ずつで座っています。
「鉛筆塔の三角屋根、むずい」
「『弥中』っていう文字、はっきり描く?」
そんな声が聞こえてきます。3年生にとって思い出のいっぱい詰まった校舎。どんなふうに描いてくれるのでしょうか。
教室では「初志貫徹」の文字に向き合う姿がありました。国語の書写の時間です。小学校のように「書き方」という固定した時間割はありませんので、国語の時間に行います。この時期は書写コンクールに向けて取り組みます。「初志貫徹」。落ち着いて、この文字に、そして自分の初志に向き合っていました。

駅伝部始動!(9月26日)

9月後半の下校完了時刻は17時15分です。部活動を終え、みんなが門をくぐった後、グランドから、
「お願いします!」
の声が聞こえました。駅伝部です。11月4日(土)の海部地区駅伝大会に向けての練習が今日から始まりました。この中には、すでに部活動を引退した3年生も混じっています。駅伝はトラックを使う競技とは違い、走力だけでなく、コースの直線や曲がり角をうまく使うことやペース配分なども重要な要素となります。そういう意味で、経験のある3年生がいてくれることはとても心強いものです。しかも、昨年度のこの大会で男子は優勝をしています。これからの練習で一人一人の力をあげることはもちろん、チームとしての底上げをはかってほしいものです。
夕日に照らされ長く伸びた影と元気な声が、これから1か月間でどれだけ成長するかとても楽しみです。

命を感じる日(9月26日)

朝夕はめっきり涼しくなりましたが、今日は日中はだいぶ暑くなりました。
「そういえば、あの日も暑い日だったなぁ」
子どもの頃、今日、9月26日が暑い日だと、必ずこんな会話を耳にしたものでした。今から58年年前の今日、伊勢湾台風がこの地を襲い、大きな被害をもたらしました。一夜明けた次の日の学校日誌には次のように記されています。
「昨夜の台風の被害は想像を絶するものあり、本校生徒にも六名(一年3名、二年3名 ※実際には実名が記されています)の犠牲者を出す。家屋を流し親族を失う者数多く、本校も平島・前ケ須地区災害収容所となり、収容人数1070名に達す。校長室は災害対策本部となる」
今日は犠牲になられた方の冥福を祈り、半旗を掲げました。
半旗を見上げると、そこには今年の生徒会テーマ「咲かせよう 夢への蕾 無限の挑戦」の文字がありました。きっと皆、大きな夢をもちそれに向かって挑戦し続けていた矢先だったと思います。
 
体育館で、
「タタタタタ、バーン!」
という軽快な音、そして子どもたちの元気な声が聞こえました。跳び箱の授業でした。あの日と同じ暑い日に、躍動する子どもたちから「命」を感じました。