学校公開日の5時間目。1年生が全クラスで同じ授業を行いました。
黒板には「レーナ・マリア」と書かれ、彼女の写真が3枚貼られています。彼女は1968年にスウェーデンで生まれ、生まれながらに両腕がなく、左脚が右脚の半分の長さでした。そんな彼女を両親は、“普通”の子と同じように育てました。幼い頃には水泳教室に通い、その結果ソウルパラリンピックにも出場し、現在は歌手として世界中を回っているそうです。
そんな経歴を紹介しながら、彼女の両親の育て方、また、彼女自身の生き方を知り、考える授業でした。授業の中で彼女の歌声もBGMとして流れ、それを聴きながら自分の意見をまとめる1年生の授業でした。
これは、来月8日(火)に行われる福祉実践教室の事前学習のひとつです。夏には障害者施設を襲い多くの命を奪うという悲惨な事件もありました。多感な今だからこそ「生きる」「かけがえのない命」「障害とは」等について学ぶよい機会だと思います。
福祉実践教室に向けて(10月21日)
進路説明会(10月21日)
「前回、進路説明会をしてから、もう4か月ほどがたちます。そして、今日の4か月後はもうここにいる多くの子が高校へ進学する権利を手に入れていることでしょう」
という進路指導主事の言葉で、3年生の進路説明会が始まりました。部活動を引退し、学校祭で全力を尽くした3年生。先日、前期の通知表を手にしたことで、これまで以上に「進路」というものが現実味を帯びてきました。会場には各クラス4列のイスが並べられ、男女が各1列に座り、その両側を保護者の方が座られました。資料をお互いがのぞき込むようにして見るその姿をほほえましく見ると同時に、家庭での進路についての話し合いがしっかり行われることを願います。特に今年は、公立高校の入試制度が大きく変わります。ひと言も聞き漏らさないように熱心に耳を傾ける姿がそこにはありました。
昨日に続き…(10月21日)
今日は学校公開日でした。5時間目の授業が始まる14:05にあわせて、多くの保護者の方々に来校いただきました。ありがとうございました。
「こんにちは」
「ありがとうございます」
と声をかけながらお迎えし、授業が始まってすぐのことでした。
「ビー!、ビー!」
昨日も聞いた音です。緊急地震速報です!
ちょうど広島研修の説明会を行う体育館にいましたが、一瞬何が起きたか分からず、その状況を理解するまでの間がありましたが、すぐに頭に手をやり姿勢を低くしました。見ていると、保護者の方より子どもたちのほうが素早く行動できたように思います。これも日ごろの訓練の成果だと思います。
震源地は鳥取県でした。来月に子どもたちが訪れる広島は震度4でした。いつ・どこで・何が起きるか分からない世の中です。私たちも細心の注意を払って引率。指導しますが、いざという時は子どもたち自身の意識がとても重要です。
安全を願わずにはいられない、そんな瞬間でした。
まず、命を守る(10月20日)
子どもたちにとっては今年になって2度目です。1学期の終業式の直前にその音を聞いています。それもあって、子どもたちの避難行動はずばらしいものでした。体育の授業をしていた子は、建物から離れたところにかたまってしゃがみ、移動中の子たちは、持っていた教科書やファイルなどで頭をおおいました。それぞれの教室でも机の下にもぐり、“自分の命は自分で守る”という最初の行動をとることができました。
ほどなくして、職員室から、
「先ほどの緊急地震速報は、関東地方で起きた地震によるもののようです。しかし、今後余震がこちらで起きることも考えられますので、十分に気をつけて行動してください」
と、避難を解除する放送を入れると、安堵の声があちらこちらから聞こえました。
来月2日には、弥富中周辺の、大藤保育園・はばたき幼稚園・大藤小学校の子たちが弥富中に避難し、弥富中の校舎3階に避難するという合同避難訓練を計画しています。いざという時に適切な行動がとれるかは、こうした日常の積み重ねが大切だと痛感しました。
積み重ねが(10月19日)
子どもたちが両腕にどっさりと問題集を抱え、職員室へやってきます。
「失礼します」
「ありがとう。ひとまず、そこへおいといて」
教科担任とこんなやり取りが行われるたびに、職員室の入口付近の長机にいくつもの問題集の山ができあがりました。
今日で中間テストが終わりました。前期の通知表を手にしてからまだ日も浅いということで、それを見たときの反省をこのテストにぶつけてきた人も多かったとます。その一つの表れがこの問題集の山です。くずれないようにそっと置かれたそれは、
「こつこつとがんばったぞ!」
ととても誇らしげに見えました。