1年生の教室から楽しそうな声が聞こえてきます。行ってみると、机を班にして、手にはトランプが。始まったのは「7並べ」でした。
もちろん、これは単なる遊びではありません。英語の授業です。小学校でも外国語活動が導入され、英語をつかってコミュニケーションをとる活動が行われています。そういう意味では、以前ほど、英語は中学校特有の教科ではなくなってきました。しかし、教科としての学習はここがスタートラインです。英語が好きになってほしいし、英語をつかって積極的にコミュニケーションがとれるようになってほしいと願っています。そこで、楽しみながらその第一歩を踏み出す工夫が「トランプ」なのです。
もちろん、ただのトランプではありません。カードにはイラストとそれを表す英語が書かれている、「英語トランプ」です。
「カードを出す時、そこに書かれている英語を言って出してね」
7並べに、そんなルールが加わりました。
「banana」
なかなかいい発音です。小学校での取組が生きています。いきなり難しい学習に入るのではなく、ゆるやかなステップを踏みながら、力をつけていってほしいと思います。