修了式の午後から、大きな音が響いていました。その元をたどると子どもたちの下駄箱の前、昇降口でした。授業参観や懇談、PTA活動等でお越しいただいた時にお気づきだと思いますが、昇降口とその手前のプラザとをつなぐ部分にすき間ができていて、敷いてあるレンガもいくつかはがれている状態です。一見、地盤沈下のように見えますがもともとの土地の柔らかさも原因ではないかとのことです。
しかし、子どもたちが毎日通るところ、4月になれば希望に胸をふくらませた子たちが最初にそこを通り、教室に向かうところです。そこが傷んだままでは、その高まる希望に水をさすことになってしまいます。そこで、市教委のご好意でこの年度末に工事をしていただけることになりました。今日は職人さんが、はがしたレンガのところにモルタルを流し、基礎部分をならしてみえました。ありがとうございます。
最初に通るところだから(3月25日)
修了式(3月22日)
セーラー服の白襟をはずし、いつも以上に凛とした姿勢で臨んだ修了式。ふたつの学年しかないことを忘れるほど、大きな存在感がそこにありました。子どもたちだけではなく先生たちもスーツ姿で式に臨み、一年の締めくくりの大切な式「修了式」を行いました。
今の学年、今のクラスになったがつい昨日のことのように思い出される一年だったのでしゃないでしょうか。しかし、この一年は子どもたちに多くの学びを提供してくれました。多くの成長を促してくれました。心と体、その両方が成長したからこその“修了”です。
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式では、これまでもずっと言ってきたことを式辞として話しました。それは「命の尊さ」です。今年は道徳の一環でいろいろな方の話を聴く機会を設けましたが、自分の中に宿る命もまた、すばらしいものでかけがえのないものだということを、改めて、子どもたちに知ってほしくて。そんなすばらしい命を、決して自ら絶つようなことがあってはならない。それを直接伝えました。まっすぐな目で話を聴いてくれた子どもたち。立派な修了式でした。
前期生徒会委員長選挙(3月20日)
先週の生徒会役員選挙に続き、今日は委員長選挙が行われました。
弥富中学校には、環境・給食・生活・体育・放送・保健・広報・文化の8つの委員会があります。生徒会役員(執行部)が生徒会活動の核とすれば、この委員会は実際に活動する組織です。「弥富中学校をよりよい学校にするために」という視点で現状を見つめ直し、よくできていることはさらに継続し、十分でないと思うところはその課題を話し合って、改善策を実行します。
いくつかの委員会で複数の候補者が立候補し、その気持ちを全校の前で堂々と述べてくれました。そして、聴いている子たちも、その声に耳を傾けていました。来年度の生徒会活動も期待できそうです。
立つ鳥あとを濁さず(3月20日)
家庭では大そうじといえば年末ですが、学校はこの3月が一年の終わりですから、今日、その一年の汚れを落とす大そうじを行いました。
すみからすみまできれいにするために、まず、机といすを全部、廊下に出します。何もなくなった教室って、意外に広いんです。そこをほうきで掃き、雑巾がけをします。広々としていますから、子どもたちもいつもより勢いがあるように思います。そして、そんな床そうじの一方で、ガラスをみがいている子、扇風機のカバーをはずしてきれいにしている子など、皆で役割分担をして、文字通り「立つ鳥、あとを濁さず」の気持ちでそうじをしてくれました。
2週間後には、そこは、希望に満ちた子たちが歴史を刻む場となります、自分たちが一年前にそうだったように。
サクラサク(3月19日)
この日をどきどきしながら待っていました。
今日は公立高校全日制課程の合格発表です。朝の10時に各高校で一斉に発表されました。
「やったー!」
「あった!」
張り出された受験番号の中から必死に自分の番号を探す3年生の子たち。一緒に来た家族とともに喜び合う姿に胸が熱くなりました。
午後2時には合格者が2週間ぶりに体育館へ集まりました。互いに顔を合わせるなり、
「おめでとう!」
と声をかけ合っていました。進路の先生から、
「第1志望の高校へ合格した人もいれば、第2志望に合格した人もいます。また、残念ながら、今、ここにいない子もいます。進む道はそれぞれですが、大事なのはここからです。自分が進学した学校で精一杯がんばることが大切です」
という話がありました。
今日の結果で、3年生全員の進路先が確定しました。その位置はインコースもあればアウトコースもあります。そこは、誰もがこれから同じ距離を走るためのスタートラインです。これから目標を見失うことなく、ペース配分も考えながら自分の力で走っていく3年生たちを、弥富中学校はずっと応援しています、これからもずっと。