春山如笑(1月8日)

始業式の翌日。今日から給食も始まり、いつもどおりの学校生活となりました。他の学年が通常の授業を行う中、3年生は入試直前ということもあり実力テストを行いました。とてもついこの間までお正月気分だったとは思えない、張りつめた空気が1階には漂っていました。実際の公立高校の入試に合わせて45分で行うため、チャイムが鳴った5分後に、
「ビーッ」
というブザー音が廊下に響き、問題に向かいます。
 
そんな子どもたちを、教室や廊下に張られた書初め「春山如笑」の文字が温かく見守っています。これは中国の宋の時代の漢詩『臥遊録』の中の、
  春山淡冶而如笑(春山淡冶にして笑うが如く)
  夏山苍翠而如滴(夏山蒼翠にして滴るが如く)
  秋山明净而如妆(秋山明浄にして粧うが如く)
  冬山惨淡而如睡(冬山惨淡として眠るが如く)
の一部で、「冬の間眠っていた山が、春になり、木々が芽吹き花が咲き明るくのどかになる」様子を表しています。
懸命に問題に向き合う3年生のその先には、「春山如笑」が待っていることでしょう。