不易(4月25日)

「不易と流行」という言葉があります。「不易」とは、時代を越えても変わらないもの、という意味で、時代とともに変わる「流行」とよく対比して使われます。いろいろな考え方や方法は時代とともにどんどん変わっていきますし、それをうまく取り入れることはとても重要です。しかし一方で、そういった流行に惑わされることなく、本質を求め続けるということも大切です。
 
今日は、そんな「不易」な授業を紹介します。左の写真は図書室での1年生の国語の授業です。机の上には分厚い「国語辞典」「漢和辞典」「古語辞典」がどんと置かれ、子どもたちはそれを懸命にめくって調べていました。今は電子辞書が普及し、ポケットに入るくらいのそれさえあれば、いとも簡単に調べることができる時代ですが、やはりこうして手や目を駆使して調べることで、定着度が違います。
もう一方は、3年生の数学の授業です。二人の数学の先生が赤ペンを持って、一人一人の解答を見て回っていました。そして、
「よし、正解!」
とすぐその場で丸をつけます。これは「丸つけ法」と呼ばれる手法で、子どもたちは自分の努力に対しすぐに評価してもらえるので、効果があるといわれています。
一見、地味な授業スタイルかもしれませんが、間違いなく子どもたちの力になる指導法です。
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