私学専修一般入試出願(2月2日)

慌しく給食を食べ終えると、荷物をかばんに入れ、時計を何度も見ていました。そして、5分刻みに、担任の先生が、
「はい、次、○○高校へ行く人」
と声をかけます。教室を出たその子たちは、コミュニケーションホールに集まります。そこで、進路担当の先生から、
「はい、これが願書です。落とさないように、気をつけて行くんだよ」
と茶色の封筒を受け取ります。今日は私立高校・専修学校一般入試の出願です。心配された天気も、ここ数日間の中では一番穏やかなよい天気になりました。
あれ、少し緊張した表情の子が。手には小さく幾重にも折りたたんだ紙を握りしめていました。
「どうしたの?」
「昨日、お母さんに、高校への行き方を紙に書いてもらったんです」
「へぇ」
「『曲がってすぐ、右』って(笑)」
と、緊張した中にも、お母さんの愛情を感じて、それが背中を押してくれているようでした。
恵まれた天候、温かい愛情。この子たちは幸せ者です。

タブレット導入(2月1日)

以前にもお伝えしましたが、コンピュータ室のパソコンがタブレット型に入れ替える作業が終わり、今日、その研修会が行われました。
前半はコンピュータ室で行われ、おもに、新しく導入されたソフト(アプリケーション)の研修です。デジタル教科書の活用をはじめ、画面転送や動画を使った授業など、数年前では考えられなかったことが簡単にできるようになりました。先生たちは、自分の教科や部活動を思い浮かべ、
「これ、使えそうだ」
と、熱心に聞き入って操作していました。
後半は、場所を図書室に変えました。コンピュータ室ではおもに一人1台を想定していますが、ここではグループに1台を使った授業を想定しています。もちろん図書室だけでなく、校内のどこでもタブレットを使った学習ができるようになりました。
 
とはいっても、1回聞いただけで使いこなせるものではありませんので、少しずつ研修を深め、子どもたちの学習に活用したいと思います。

私学専修推薦入試(2月1日)

何日も前から、天気を気にしていました。何日も前から、体調管理に気をつけていました。そして、ずっと今日までがんばってきました。
 
そして、いよいよその日がやってきました。今日は、私立高校・専修学校の推薦入試です。幸い、雨も雪も降っていません。まだ車がヘッドライトつけて走っている時間帯に、一人二人と駅へとやってきました。心配そうにそれを見届ける保護者の姿もありました。
「おはよう!」
「めっちゃ早く起きた」
少し緊張した様子はあるものの、一緒に行く友だちと話しているうちにそれもほぐれ、いい表情になってきました。
手が冷たいのか、ポケットに手を入れカイロを取り出しました。すると、そこに赤いものが…。
「ん?それは?」
「お守りです。先生にもらったんです」
「私、ここに貼ってある」
とデイパックの中に貼っている子もいました。
 
「がんばれ!」
改札に向かう子どもたちにそう声をかけました。もう十分にがんばっていることはよく知っています。でも、試験を受けるのは子どもたち自身ですから、周りの大人はこうやって見送るしかできません。サクラサケ!