それぞれの朝(2月10日)

ここ数日、ニュースや天気予報では寒波や大雪という言葉が飛び交って、西の空を見上げる日が続いていましたが、今朝も、天候は子どもたちに味方をしてくれました。

そんな朝、元気よく、
「おはようございます!」
と登校してくる子たちと入れ替わるように、学校を背にして走る一列の自転車集団がありました。
「おはよう!がんばって!」
地元の私立高校の一般入試に向かう子たちです。いつもにも増して、しっかりと一列になって走るその姿に、緊張感を感じましたが、それと同時に自覚も感じました。きっと、がんばってくれると信じてその後姿にエールを送りました。
それと時を同じくして、下駄箱のところでは、こちらも、
「おはようございます!」
と元気なあいさつが飛び交っていました。生活委員会によるあいさつ運動です。昨日から始まっていて、気持ちのよい一日のスタートをつくり出してくれています。
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白星となりますように(2月9日)

私立高校・専修学校の一般入試二日目となった今日、数日前から「雪」の予報が出ていて、テレビの天気予報でもその注意意を呼びかけていました。幾度となく雪雲の動きをチェックされたことと思います。中には、昨夜、お子さんが寝た後も、何度も外の様子をうかがった保護者の方もみえるのではないでしょうか。
しかし、その予想がよい方向にはずれ、いつもの景色が用意されていました。今日は3日間の日程の中で一番多い106人が受験します。駅の様子を見にいくと、まだ薄暗い中、一人二人と集まってきます。
「おはよう!」
思ったほどの緊張感はないようです。
「よかったね、雪が降らなくて」
そんな言葉を交わしながら一緒に行く子を待ちます。
名鉄弥富駅の前はごった返していました。なにしろ、85名が同じ電車に乗ることを予定していますから。駅員の方に、
「受験でご迷惑をおかけします」
とあいさつをすると、
「いえいえ、がんばってください!」
と、逆に応援されました。うれしいことです。
 
子どもたちが改札を通りホームに移動し始めた頃に粉雪が舞い始めました。相撲の世界では「雪=白星」ということで縁起がよいとされているそうです。そうなってほしいと願い、真っ赤な電車を見送りました。
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私学・専修一般入試初日(2月8日)

愛知県でもこの尾張地区は名古屋市も含め多くの高等学校や専修学校があり、子どもたちが進路を考える際にはその選択肢が多くあり、とてもありがたく思います。その中でも弥富市はJR・近鉄・名鉄の駅があり、通学も便利です。また入試制度も、私立高校・専修学校、公立高校それぞれに「推薦入試」「一般入試」があり、受験の機会も多く与えられています。
しかし、違う角度からそれを見た時に、「試験」という緊張感の高まる経験を何度もしなくてはならないということにもなります。
今日から3日間は、私立高校・専修学校の一般入試です。もちろん何校受けるかは本人次第ですが、緊張感を何日も持続することは子どもたちにとってはとても大きな試練だと思います。
8日(水)=57人
9日(木)=106人
10日(金)=69人
と、これだけの子が受験します。そんな不安でいっぱいの子たちを教室で応援する子たちもいます。
3年生のいくつかの教室では「カウントダウンカレンダー」が作られています。今日は卒業まで残り17日にあたり、そこに目をやると、
「今日、入試の人は、今まで積み重ねてきたことを発揮できるよう、全力でがんばろう」
別のクラスでは、
「今日は私立一般入試一日目!今まで勉強してきた成果を存分に発揮しよう!!ファイト!」
というコメントがありました。
 
ひとりで挑むと思うと不安ですが、その後ろにはみんながついています!
がんばれ、弥中生!

なぎなたの授業(2月7日)

中学校の体育で武道を行っているのをご存知でしょうか。今の学習指導要領が始まった平成24年からダンスとともに武道が必修となりました。
武道といってもさまざまな種目があり、どの種目を取り入れるかは学校に任されています。弥富中学校は市の教育委員会とも相談し、男子は相撲を、女子はなぎなたを行っています。多くの中学校が柔道や剣道を取り入れていることからすれば珍しい例のようです。ご存知のようになぎなたは、平成6年の愛知国体をきっかけに弥富に根ざし、小学校にもクラブがあるなじみの深い種目でもあります。
しかし、体育の教員でなぎなたを経験したことのある者はほとんどおらず、現在4人いる体育科の教員も未経験です。そこで、おもに技術面を教えていただくために市から指導員を派遣していただき、1、2年生で取り組んでいます。今日はその様子を、大木副市長様、八木教育部長様、嶋藤学校教育課主幹様にご覧いただきました。副市長様は市のなぎなた連盟の会長もしてみえ、授業の終わりにはお言葉もいただきました。
ご覧いただいたのは、昨年の体育館工事の関係でなぎなたができなかった3年生の授業でした。1年間のブランクを感じさせない、凛とした空気を自分たちでつくり出し、リズムなぎなたを披露してくれました。
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開け!「才能の花」(2月7日)

3年生の廊下に見慣れた鉢花が置かれました。「オーニソガラム」というユリ科の植物で、ヒヤシンスの仲間だそうです。
 
昨日の夜、学年の先生方が明日からの私立高校・専修学校の一般入試や来週の卒業テストに向けての確認をしていました。それがひと段落ついたところで、学年主任がおもむろにこのオーニソガラムを取り出し、
「才能の花、咲かせましょう!」
と呼びかけました。神頼みと笑われるかもしれませんが、これまで子どもたちを間近で見てきた担任や学年の者として、がんばってきたことのすべてが入試やテストで出せるよう、心から願わないではいられません。神頼みでもなんでも、やれるだけのことは全部やろう、そんな思いだと感じました。今朝、そんな花を横に見ながら、副主任が各教室の前に置いてあるストーブのスイッチを入れていました。これもその思いのひとつでしょうか。
 
ちなみに、今年はインフルエンザが全国的に猛威をふるっており、とりわけ愛知県はその患者数が多いとの報道がありました。あま市では学校閉鎖をした学校もあると聞いています。弥富中も先月は30名ほどいましたが、今は「0人」です!子どもたち自身の自覚と、ご家庭でのご配慮のおかげと感謝しています。