「なんか、眠そうだぞ」
そんなふうに先生から声をかけられる子が時々います。それも午前中から。先生の中にも、
「最近、あんまり眠れなくて…」
という人もいます。
そんな子どもたちの様子から、今年の学校保健委員会は「睡眠」をテーマに行いました。一般社団法人日本快眠協会の今枝昌子氏を講師にお招きし、「Good Sleeping ~質の高い睡眠とは~」と題してお話をうかがいました。学校保健委員会とは、子どもたちの心や体の健康のために開く会で、そこには教員はもちろん、生徒代表や保護者の方にも参加いただきます。事前にとったアンケートから、弥富中の子たちは3人に1人がぐっすり眠れていないようです。反対に、ぐっすり眠れている人は、「イライラしなくなった」「人に優しくなった」と感じています。
そんな質のよい眠りを得るためには、「脳とからだの疲れをとること」と今枝氏は言われます。寝る前にスマホを触らないというのもそのひとつの方法です。さらに、今日は、「快眠あしうらセラピー」として、足の裏を指やスーパーボールでマッサージする方法を教えていただきました。足の親指を講師の先生方に押してもらうと、思わず、
「いたたたたっ!」
と声をあげるほどの痛みが走ります。でも、これをすることで、交感神経が高まっている過緊張の状態をほぐし、穏やかな状態で眠りにつくことができるそうです。
会は1時間ほどで、それがあっという間に過ぎてしまったと感じるほどでした。しかし、だんだんとぐっすり眠れなくなっている中学生にとって、よいヒントをいただけたました。今後は参加した保健委員の子たちが、これを全校の仲間に伝える準備に取りかかります。