道徳教育研修会(12月19日)

道徳の授業の奥深さをあらためて知った研修会でした。
 
今日は、一人の先生が6つのクラスを順々に回って行う「ローテーション授業」のひとつで、2年生の『星置きの滝』という教材です。試行錯誤を重ねた6回目を畿央大学大学院教授の島恒生先生をお招きしてご覧いただきました。他の学校からも12名の先生もおみえになりました。
いつもと違う雰囲気でしたが、子どもたちは多くの意見を出し、話し合いも活発に行われました。
「あふれた涙にはどのような意味があるのだろう?」
練りに練った中心発問にも子どもたちはよく考えてくれました。
 
そして、子どもたちを下校させてからの協議会。他校の先生からは「うちの学校では、話し合いの時間をしっかりとるためにワークシートは使いません」という意見もあり、とても新鮮に感じました。また、島先生からは、
「小学校の中学年ですね」
とばっさり。
・「互いに助け合う」は小学校で、中学生は人間の強さや弱さを考えさせたい。
・黒板を背にして、子どもたちを引っぱっていくことばかり意識するのではなく、子どもたちの側に立ちいっしょに考え、時には子どもたちの意見に、「へぇ、そうなんだ!」とアプリシエーション(=真価を認める)したい。
手厳しいご指導をいただきましたが、迷っていたことにヒントをいただいたり、方向性を示していただいたことで、また一歩前へ進めるような気がしました。
 
来年から小学校では道徳が「特別な教科」になり、中学校は31年度からそうなります。子どもたちとともに学びあいながらさらに研修を積んでいきたいと思います。

取材を受けました(12月19日)

先週のことです。学校の電話が鳴りました。
「中日新聞です」
一瞬、ドキッとしましたが、特に事件が起きたわけでもないので、落ち着いて話をうかがったら、
「学校のホームページを拝見したら、平和学習の一環で『ゲルニカ』風の作品を作ったとあり、それがとてもよい取組だと思い記事にさせていただきたいと思いまして」
とのことでした。
そして、今日、その取材に記者の方がおみえになりました。美術科の先生からその意図を取材した後、さっそく2年生の廊下へ。廊下に貼ってある各クラスの作品をひとつひとつじっくりとご覧になりました。数人の子に横に立ってもらいそれをカメラに収めました。
次は子どもたちからの取材です。
「どんな気持ちで描きましたか」
「原爆を落としたことはいけないと思いました。でも、戦争を終わらせるためにはやむを得なかった、とも思いました。私は、そこから立ち直った広島の人たちのことを描こうと思いました」
「戦争で傷ついた悲惨な様子が心に残りました」
と、広島へ行ったからこそ感じたことを語ってくれました。