教育相談(6月19日)

今日から4日間、授業を45分授業にして時間を生み出し、「教育相談」を行います。
 
日々、慌しく過ぎていく中学生の生活。それに順応できている子もいれば、そうでない子もいます。友人関係がうまくいき、学校へ行くのが楽しいと思っている子もいれば、そこに悩んでいる子もいます。勉強のことや部活動のこと、中学生は多くのことに思いをめぐらせながら生活をしています。
「どう、最近?」
担任の先生にこう切り出され、
「特に困ったことはありません」
と答える子も多くいますが、ちょっとためらったり、次の言葉が出ない子も中にはいます。もちろん、話したいことはたくさんあっても、それを面と向かってはなかなか言えない子も多いのが現実です。そこで、この教育相談では、事前に「教育相談」というプリントを用意し、そこに書いてから始めています。本当は、担任や学年の先生が子どもたちが発する小さなサインを確実にキャッチできるとよいのですが、それができないこともあります。今日からの教育相談が、そのきっかけになり、「先生に相談してもいいんだ」という気持ちになってくれたらと思います。

ICTを駆使して(6月19日)

いつものようにグランドから順々に朝の部活動練習を見ながら歩いていると、
「おはようございます!」
と、それぞれの部から気持ちのよい元気なあいさつが飛んできます。しかし、給食室の北側にいるはずの女子ハンド部がいません。いつもの元気なあいさつも聞こえません。「あれ?」と思い、進んでいくと、給食室の北側に集まって、一点を見つめていました。その視線の先にあったのは作戦板を兼ねた小さなホワイトボードでした。でも、そこは真っ白で作戦や練習メニューが記されているわけではありません。子どもたちが目を凝らして観ていたものは、ハンドの試合映像でした。自分たちのものか、どこかの学校のものかは分かりませんでしたが、コートで体を動かしているだけでは分からない、全体の動きや陣形などを客観的に見ることができます。顧問の先生は体育の授業でもタブレットをよく使い、それをすぐその場で再生して「振り返り」をする場面を設けています。少し前までは、
「この前の試合で、相手はこうやって攻めてきたでしょ。だから、こうやって…」
と、記憶をたどりながら指導をすることがほとんどでしたが、今はこうやってタブレットやそれにつないだプロジェクタなどのICT機器を駆使して、より具体的にインプットすることで、子どもたちの思考は活性化され、その後の体を使った練習に大いに生かされます。
今年から練習時間を大きく見直した部活動。今までどおりの練習ではなく、指導法の工夫も求められ、それが少しずつ始まっています。