弥富中学校の県大会最後は、陸上部です。昨日、予選が行われ、今日はその準決勝・決勝です。
競技順にお伝えします。
【3年100m決勝】大城さん
予選・準決勝をともに8位で通過して臨んだ決勝。ここまでずっとキャプテンとして自分だけでなくチームみんなを引っ張ってきた大城さん。ファイナリストとして2レーンに立ちます。いい走りでした!予選・準決勝を通して初めて13秒を切る12秒93。惜しくも8位となり、2年連続の東海大会とはなりませんでしたが納得のいく走りでした。
【200m準決勝】伊藤さん
準決勝は2組。それぞれの上位3着とタイム上位2人の計8人が決勝に進めます。伊藤さんは1組目で走り、自己ベストの1分59秒45!こののところ好調を維持していたそのままの走りでした。しかし順位は6位なので、次の組の結果を待ちます。2組3位の記録は伊藤さんのそれより下回っていましたが、ここで敗退してしまいました。
【1年800m決勝】柴田さん
決勝は2組で行われますが、それぞれ「A決勝」「B決勝」と呼ばれタイムレース決勝ではありません。その2組目に登場した柴田さんは、2分27秒54と予選よりタイムを上げて、堂々の1位でゴールイン!来年につながる走りでした。
【800m決勝】高嶋くん
大本命の登場です。でも、本人は昨日から浮かない顔をしています。思うようなレースができていないからのようです。すでに全国大会の出場を決めているので、ここは記録よりも順位を狙いにいく戦法のようです。結果は1分59秒45の2位。この記録で不本意な表情をしているのが大器の証です。
【4×100mR準決勝】大畑・大城・伊藤・井上さん
午前中に1本走っている大城さん、伊藤さんの疲労はどうでしょうか?4人の目標は東海大会出場。そのためには、ここで終わるわけにはいきません。しっかりバトンをつなぎ、50秒60の6位で通過!
【2年1500m決勝】古橋くん
いつもははじめから先頭に出る古橋くん。今日はずっと中盤にその位置をとりました。順位にすれば6番目あたり。東海大会を意識してのことでしょうか、それとも偶然…。ラスト1周の鐘が鳴り、一気にペースが上がります。後方の選手に抜かれます。しかし、すぐに抜き返しさらに前の選手も。ゴールラインを6番目で通過しました。東海大会出場です!
【4×100mR決勝】大畑・大城・伊藤、井上さん
なんとしても東海大会へ行かせてあげたい、そんなチームのラストランはとても静かに幕を開けました。その瞬間が来るまで、4人がそれぞれのスタート位置で入念にアップをします。静かに静かに、心落ち着けて。そして、それぞれが100m離れていても、心は一つという象徴的なシーンが。スタート前。レーンに歩き出した時、誰からともなく大きく手を振り、4人が互いにその手を確認し「一人じゃない」という気持ちを強くして号砲を待ちます。先行する選手が見えない圧倒的に不利な一番外側8レーン。でも、今日の彼女たちにはそれは関係なかったかもしれません。数えきれない回数を練習でつないできたバトンをしっかり最後までつなぎ切りゴール!目線は大型ビジョンに。出ました!6位、50秒43。東海大会出場!おめでとう!!!
中総体県大会5日目-陸上-(7月31日)
中総体県大会5日目-テニス-(7月31日)
今日は一部、電車を使って移動しました。試合会場近くの駅から乗り込んできた中学生4人が、
「これで引退だね」
「うん、おつかれ」
と互いにハイタッチをしていました。負けた悔しさがないといったら嘘になります。目標をもってここまでやってきたからこそ、誰よりも悔しいでしょう。しかし一方で、その苦しい道のりをともに歩んできた仲間とここまで来れたことは、かけがえのない宝物となったことでしょう。ハイタッチをした4人はとってもいい笑顔でした。
弥富中の中で、今日も仲間とともに汗を流せたのがテニス男女個人戦です。
〈女子〉
相手は田原中学校のペア。もちろん練習試合も含めて手合わせをしたことがありません。第1ゲームを幸先よく取り、「よしっ!」と思った2ゲーム目から、相手のサーブが決まり始めました。正しくは取れなくなったと言った方がよいかもしれません。それは左利きの選手のキレのあるサーブで、弾んだボールが想定していたバウンドをせずに地をはうように弾み、ラケットの下を抜けていきます。試合後に、
「あんなボール見たことないし、左利きの人がいないので練習もできないんです」
と言っていました。これが県大会なんですね。2ゲーム目以降4ゲームを連取され惜敗しました。
〈男子〉
その女子がスタンドから応援する中、男子の1回戦の相手は豊田の益富中ペアです。
第1ゲーム、第2ゲームを立て続けに取られてしまいました。どうも波に乗れないようです。ゲーム間にペアどうし、そして顧問と言葉を交わし第3ゲーム。このゲームはいいところにショットが決まり、4ー1と快勝!続く第4ゲームは相手に1ポイントも奪われずに4ー0。これでタイです。
しかし、第5ゲームはリターンショットがことごとくネットに阻まれ、相手に奪われてしまい、その流れを引き戻すことなく惜敗しました。
中総体県大会4日目(7月30日)
スタジアムに足を踏み入れた子どもたちが真っ先に感じようとしたのは風です。どれだけ吹いているのか、とったから吹いているのか。観ている人にとっては心地よい風でも、選手にとっては大きな抵抗となったり、逆に、せっかくの記録が参考記録になったりすることもあります。
最初のレースは3年100m。1組目はいきなり3m近い向かい風でした。しかし、スタートラインに立ってしまえば条件は同じです。自分がこれまでやってきたことを信じて走るだけです。
〈男子〉
800m
2年1500m
〈女子〉
3年100m
200m
1年800m
4×100mリレー
が、準決勝または決勝に駒を進めました。結果は明日、まとめてお知らせします。
ふれあい昼食会(7月30日)
県大会出場を決めた吹奏楽部、今日は弥富市の総合福祉センターへ出かけました。そこで行われる「ふれあい昼食会」に呼んでいただき演奏をさせてもらいます。
開会行事の後、市長さんをはじめとした来賓の方々もテーブルに加わって、会食が始まりました。そしてほどなくすると、
「今日は弥富中学校吹奏楽部の人たちにお越しいただきました!」
と司会の方に紹介されました。少し緊張気味だったその表情も、優しい拍手で和らいだように見えました。
「今日は、ふれあい昼食会にお招きいただきありがとうございました。私たち弥富中学校吹奏楽部は、先日のコンクールで金賞をとり、県大会に出場することになりました」
と自己紹介すると、また一段と大きな拍手をいただきました。
「オープニングは、先日のコンクールの課題曲でもあった『コンサート・マーチ』を演奏します」
と、たくさん練習した曲からスタートしました。もちろんたくさん練習をした曲ですから、自信をもって演奏できました。
でも、やはりここからは聴いていただく方に合わせた構成にしてあります。
「涙(なだ)そうそう」
「上を向いて歩こう」
「花は咲く」
「恋」
手元に歌詞も配ってあり、一緒に口ずさんでいただいたり、小さなポンポンを配って一緒に踊っていただいたりしました。お年寄りの方のテーブルの近くへ行くと、
「何年生?」
「上手だねぇ」
と声をかけていただき、いい笑顔も見られました。
最後にいただいた拍手は、コンクールの時とはまた違う温かいもので、子どもたちの心に深くしみたことでしょう。
中総体県大会3日目(7月29日)
昨日は会場に着いてウォーミングアップをして午後の団体戦に備えていましたが、台風の影響で団体戦のみ予備日に行うという決定がされ、試合をすることなく戻ってきました。応援の保護者の方々も同じように二日続けての西尾市総合体育館となりました。
団体戦は3校総当たりの予選リーグを行い、その上位2校が決勝トーナメントに進むことができます。
<予選リーグ(対安城北中)>
先鋒(渡邊)2-0
次鋒(伊藤し)0-0
中堅(堤)1-2
副将(伊藤た)2-0
大将(高添)2-1
海部地区大会、西尾張大会そのままの戦いぶり、勢いで西三河代表に快勝しました。
<予選リーグ(対伊勢山中)>
先鋒(渡邊)1-1
次鋒(伊藤し)0-2
中堅(堤)0-2
副将(伊藤た)0-0
大将(高添)0-0
聞くところによると、地元に多くの強豪を排出する道場があるとのこと。しかし、弥富中の剣道もそれに十分にひけをとらない戦いでしたが、惜しくも敗れました。これで予選リーグ2位として、決勝トーナメントへ進みます。
<決勝トーナメント(対平坂中)>
相手は西三河1位の強豪校です。
先鋒(渡邊)0-2
これまで秒殺で相手を仕留めてきた渡邊くんの速攻が、初めて封じ込められました。
次鋒(伊藤し)0-0
嫌な流れをここで食い止め、
中堅(佐野)2-1
西尾張大会で負傷した伊東くんのけがが完治しません。堤くんがラッキーボーイ的存在で支えてきましたが、ここで佐野くんを起用しました。劣勢の中での中堅戦。しかも初めての大舞台。責任重大。いろいろな思いが頭の中を巡ったことでしょう。しかし、中学から剣道を始めたという佐野くんの剣は冷静でした。相手から早々に一本を取りました。ここで、平坂中の剣道が変わったように感じました。これまで王者の風格さえ感じさせる剣道をしていたのが、がむしゃらに前へ出てくるようになってきて、すぐに取り返され1対1。しかし、
「小手!」
最後に上がった旗は弥富中を表す白旗でした。白旗が3本上がり、この時点で、弥富中が1勝2本。平坂中が1勝3本です。
副将(伊藤た)0-0
大将(高添)0-0
「あと1本」が遠い副将・大将戦でした。しかし、互いが地区を1位で勝ち上がってきた誇りと意地をぶつけ合った、最高の攻防を見せてくれました。
試合を終えた選手たちは、目を真っ赤にしてうなだれていました。
「下を向く必要はない」
と声をかけました。敗れはしましたが、強豪校と竹刀を交えて得たことは計り知れない財産となったはずです。
県大会(29日)の結果