広島研修④(11月8日)

広島研修の宿泊先は市内からフェリーで渡った「国立江田島青少年交流の家」です。

入所式を終えた子どもたちは待ちに待った食事に。口には出しませんが、どの子もお腹がぺこぺこだったと思います、昼が「しげるちゃん弁当」でしたから。ここの食事はバイキング形式なので、みんな思い思いに自分の好きなものを取り分け、
「いただきま〜す!」
好きなものをお腹いっぱい食べられる喜びを味わいました。

そして夜の活動は「被爆ピアノ演奏」です。広島市内で被爆したピアノを再生し、平和の語り部として弾き、歌う活動している方をお招きして、その音色と歌声を聴きました。子どもたちはじっとそれを見つめ聴いていました。ピアニストの方が、
「平和を受け継いでいくのは、私たちであり、皆さんたち若い方です」
という言葉に、その責任を感じました。最後に、そのピアノを弾かせていただき、「believe」を歌いました。原爆ドームに向かって歌った昼間の歌声か、ここ江田島にも響きました。

入浴を終え、子どもたちは友達との楽しいひと時を過ごしています。消灯は10時半です。どんな夢を見るのかな?おやすみなさい。
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広島研修③(11月8日)

平和記念資料館を出た子どもたちを待っていたくださったのは、揃いの緑色のジャケットを着た12人のガイドボランティアの方々でした。この研修が始まってからずっと弥富市の中学生の案内をしていただいている方々です。
公園の中にあるさまざまな史跡を説明しながら、平和・原爆についての思いを語ってくださいました。手作りの資料を使っての説明に子どもたちは耳を傾け、メモをとります。そして、その言葉を心に刻みました。
平和公園での学習は「聞く」だけではありません。平和に対する思いを具体的な行動として、自分たちにできるアクションとして起こすことも将来を担う中学生として大切と考え、「千羽鶴の献呈」と「学年合唱」を行いました。曲目は「believe(ビリーブ)」です。今、こうして続いている平和がこれからもずっと続くことを信じて原爆ドームに向かって歌いました。

広島研修合唱2016(MP4形式)
☆クリックすると子どもたちの歌声をお聴きいただけます。
(お使いの端末により、再生できない場合があります)

広島研修②(11月8日)

広島平和記念資料館へ足を踏み入れた子どもたちは、声を失いました。
「きのこ雲」
入口にあった大きなきのこ雲に目を奪われ、そこからさらに進んだところに展示してあった熱線で皮膚がただれ落ちる人々の姿を見たとたん、原爆の悲惨さを知りました。おびただしい数の展示物をひとつひとつ食い入るように見る姿が、それを物語っています。係りの方に、
「先へ進んでください」
と促されるほどでした。


展示ブースを出たところに、今年の夏にアメリカのオバマ大統領が訪れ、捧げた折り鶴がありました。それを見た子どもたちは、さっきまでの緊張した重苦しい表情から解き放たれ、ふっと笑顔を見せました。平和は人を笑顔にする、まさにその瞬間を見たような気がします。
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福祉実践教室2(11月8日)

【視覚障害者ガイドヘルプ】
 「右へ曲がります」「階段があります」と、アイマスクをした友達に腕を貸して、ガイドヘルプ体験をしていました。アイマスクをしたときに、先を読んだ声の情報や体の一部を触れていることで分かる情報がとても大切だと実感。目が見えないことの、怖さも感じることができました。

【音訳】
 広報弥富の原稿を実際に読んで、パソコンに取り込み、自分の声がどのように聞こえているかを体験しました。マスクをしていたり、口のあけ方や発音が良くないと、はっきりと正確に伝わらないことが分かりました。

【高齢者疑似体験】
 なぜ歳をとると腰が曲がるのかなど、原因を教えていただき、おもりなどを付けて疑似体験をしました。自分の祖父母が日頃口にしていることが、実際はこんなことなんだと分かり、高齢者への理解ができたようでした。

 今日の福祉実践教室を通して、街中で困っている人を見付けたときに「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけたり、実際に手助けしたりすることができる子どもたちに成長して欲しいと思います。
 また、たくさんのボランティアの方の存在を知ることができました。将来ボランティアに関わろうとする心も育って欲しいと思いました。

 「来年のボランティアの募集に申し込みたいです」と笑顔で答える生徒が何人もいました。
ガイドヘルプ 音訳
高齢者疑似体験

福祉実践教室1(11月8日)

 今日は、弥富市社会福祉協議会のご協力を得て、1年生が福祉実践教室を行いました。始めに開講式で、ねらいを確認し合い、講師の先生やボランティアの方の紹介がありました。

 その後6つの講座にそれぞれ分かれて、体験や学習をしました。

【車いす】
 体育館で、実際に車いすに乗って、段差を経験したり、補助の仕方を教えていただいたりしました。体育のマットのような、少しの段差でも車いすの方にとっては、とても大きな障害物になることを実感しました。

【手話】
 聴覚障害をもっている方にとって、手話は私たちの声で、人とコミュニケーションをとるのに、とても重要なものであると分かりました。また、手話は分かりやすい大きめの動作で、何度も繰り返さないことが大切であることも知り、「ありがとう」「ごめんなさい」などいろいろな言葉を、手話で教えていただきました。

【点字】
 目の見えない人が、様々な情報を知るためのものであることは知っていましたが、なかなか指先で読み取ること字体が自分たちには難しいと感じていました。点字板で自分の名前などを実際に打つ体験を通して、文章を点字にするボランティアの仕事の大変さも感じたようです。
開講式 車いす
手話 点字