守・破・離(7月19日)

1学期も残すところ、明日の終業式のみとなりました。今日の1時間目はどこの学年も1学期間を振り返り、これから迎える夏休みに向けての学年集会を行いました。
ひとことで言えば「学年集会」ですが、その内容は学年の発達段階に応じて計画されていました。それは、武道や芸術でよく用いられる「守破離(しゅはり)」を感じさせるものでした。
<守>(写真左)
1年生にとって初めて迎える夏休み。小学校にもありましたが、部活動や課題など小学校とは大きく違います。そこで、「弥中エクスプレス」を用いて、生活面や学習面などきめ細かく指導していました。まずは中学校の夏休みを知り、それをしっかり守ることから始まります。
<破>(写真中)
2年生は少しずつ、自分たちで考え行動することができるようになってきました。1学期の職場体験学習でさらに自信を深めました。そこで、先生からの一方的な話だけではなく、自分たちの目から見たクラスのよかったところを学級委員が発表しました。それは、ヒナが卵の殻を破るようでした。
<離>(写真右)
3年生にもなると、「自分たちが今、なにをすべきか」が分かってきます。部活動でまだ勝ち残っている人、高校の体験入学を考えている人、学校祭のリーダーとして活動する人、それぞれが自覚をもってこの夏休みを送ることで、自分の進むべき道へTakeoff(離陸)できるはずです。
IMG_5510 IMG_5512 IMG_0056

それぞれの朝(7月18日)

一昨日、海部地区のすべての大会が終わったこともあり、今朝の部活動の朝練習は、先週までに比べるとやや静かでした。いくつかの部が休養日としたり、ミーティングをしたりと、一つの節目を感じました。
 
ハンドボール部は新チームが動き出していました。コートにいるのは10人。パスを受けてから相手のディフェンスをかわしシュートまでもっていく一連の動きを繰り返し繰り返し練習していました足元には、ステップの目印となるマーカーも置かれています。そして、
「ここでは、こうストップして」
と、顧問自らボールを手に丁寧に指導しています。基本からしっかり積み上げていこうという部の姿勢が見て取れました。
一方、野球部の姿はグランドにありませんでした。姿を見かけたのは、部室。次々に中のものが運び出し、
「これだけのものがよく入っていたなぁ」
と笑えるほどの量でした。どれも土で汚れ、それらを一つずつ丁寧に雑巾で拭いていました。
「これで、ボールを運んだなぁ」
と黄色のボールかごを手にしたり、
「これって、一度も使ったことなくない?」
と古いベースを指差して笑ったり。
そこは、野球部の大切な宝箱でした。

明日につながる虹(7月16日)

すべての部が大会を終えた夕方、中総体の大会ではありませんが、部として「愛知県なぎなた選手権大会」に出場していたなぎなた部が帰ってきました。なぎなたは演技の部と競技の部があり、それぞれに出場し好成績を収めてくれました。大会の種類が中学校総合体育大会とは違うので分けて紹介しましたが、普段の部活動で他の部と同じように汗を流し切磋琢磨していることはなんら変わりません。今週は朝礼がありませんので、終業式の日に同じように表彰したいと思います。
 
なぎなた部も含めた海部地区総合体育大会の結果は以下のようになりました。西尾張大会への出場も含め紹介します。連日の猛暑の中、懸命にがんばりぬいた子どもたちをたたえ、それを支えてくださったご家族のみなさまに感謝申し上げます。ありがとうございました。
  ↓
海部地区大会結果一覧
 
なぎなた部の子たちが用具を片付けて帰ろうとしたとき、
「あ、虹!」
の声。東の空に大きな弧を描いた虹が見えました。大会は終わりましたが、そこで流した汗や涙、手にしたものは、それまで積み重ねたものとともに未来へつながっていく、それを確信した虹でした。

海部地区総合体育大会4日目その2(7月16日)

【剣道(男子:団体戦、女子:個人戦)】
女子は残念ながら上位へ進出することはできませんでしたが、男子は団体戦で、予選リーグを1位通過し、決勝トーナメントも順当に勝ち進み、決勝の相手は神守中学校。神守中の剣道はとてもパワフルで勢いを感じました。
ここまで確実に決めてきた先鋒と次鋒が立て続けにとられます。「強い」。きっと子どもたちの頭の中にこれまでとは違った感覚がよぎったと思います。しかし、負けるわけにはいきません。声を出し、自分自身を鼓舞し仲間を奮い立たせます。昨日団体戦を終えた女子も男子の隣に正座して一列に並び祈るように手を合わせます。その思いが通じ、中堅戦で勝利!副将戦は接戦の末に引き分けました。ここまで、勝ち数では1対2、取った本数では1本対3本。大将戦で2本勝ちすれば代表戦に持ち込めるところまできました。しかし、最後は押し切られ、準優勝でした。
【柔道(個人戦)】
階級別に分かれて戦う個人戦は、体格面での差はほとんどありません。したがって、文字通りがちんこ勝負で自分の技をかけ合い、男子は2位が一人、3位が二人。女子は3人が2位を獲得しました。
 
今日の結果はこちらをご覧ください→海部地区大会(7月16日)の結果

海部地区総合体育大会4日目その1(7月16日)

今年の海部地区総合体育大会は天候に恵まれ、すべての日程が予定通り行われ、今日が最終日でした。
 
【バレー男子(準々決勝)】
初戦を完勝したバレー部の今日の相手は大治中です。そこが優勝候補だということは誰もが知っています。しかし、それは言い換えれば、必ず越えなければならない壁ですから、ひるまず立ち向かうしかありません。
試合開始前も試合が始まっても、子どもたちはよく声を出しコートを走り回っていいました。ジャンピングサーブやアタックもしっかり決まり、そのたびにみんなでハイタッチ!ブロックも写真のようにしっかり跳べていました。自分たちが練習してきたことはしっかり出せていたように思います。しかし相手はそれを上回る決定力をもち、じわじわと点差を広げられ、0対2で惜敗しました。
【卓球(個人戦)】
卓球は男子が佐織体育館、女子が八開中学校で個人戦を行いました。昨日はチームとして惜しいところで上位へ進むことができなかったので、今日はその雪辱を果たすべく個人戦に臨みました。体育館にびっしりと設営された卓球台でいくつもの試合が同時に進められるので、顧問の先生が必ずしもつけない場合があります。そういう場合はチームメイトがそばに寄り添い自分がともに戦っているかのように声をかけます。
相手のボールを粘り強く返しながら、相手がミスするのを待つのも戦法、浮いたボールが来た時に力強くスマッシュを決めるのも戦法。自分のプレースタイルをどれだけ貫けるかが鍵のように思います。
女子の試合では、フルセットの場面で優勢に試合を進めていた時に、相手の打ったボールが台の角をわずかに当たって下に落ちる「エッジボール」がありました。相手は喜び、こちらはがっくりします。この一球を境に流れが変わり逆転されてしまいました。これを「運」とあきらめるか、練習や努力で乗り越えるべきものなのか、今後を見守りたいと思います。