廊下には、各学級で相談し合い決定した見学地の写真が紹介されています。
一方印刷室では、先生たちが生徒に配付するしおりの印刷をしています。来週には、3年生の手元に届けられる予定です。
先生たちも楽しみなのでしょうか、200枚以上を何ページも印刷する作業でも自然と笑顔がこぼれてしまうようです。(遊びにいくのではないのですよ)
昨年とのことです。生徒会が一年間の総括をした時に、広報委員会から、「Let’s learn があまり読んでもらえなかった」というものがありました。職員でその理由を考えたところ、「掲示してある場所がよくないんじゃないか」という意見が出ました。
そこで、今年はその場所を、子どもたちの下駄箱からすぐのところにしました。これなら、登校してすぐに目にとまり読んでくれるんじゃないかと」。そして、今年の第1号ができ上がったことを契機に場所を変えました。「担任の先生の印象は?」など、おもしろい企画もあります。
子どもたちのその思いを実現してくれる先生方の気持ちがうれしいですね。
不思議なことがありました。
1年生の子が体育館と校舎をつなぐ渡り廊下を歩いている時に1羽の鳥を見つけました。ここまでならよくある光景です。しかし、その鳥がいた場所がとても不思議な場所だったのです…。校舎の北側、体育館に面したところにエアコンの室外機を集中的に置いてあるスペースがあり、そこには大型の室外機が10機以上あります。その中のひとつ、しかも室外機のファンに異物が挟まらないように防ぐガードの中にその鳥はいました。ガードはねじでしっかり固定されていて、どこにも穴は開いていません。幸い今の時期はエアコンは使っていませんのでファンは回っていませんから、そのファンの上で羽根をばたつかせていました。
校務主任が脚立にのぼり、自分の背丈よりも高い室外機のカバーを外し、
「ほら、逃げて!」
と手を出しますが、逆にそれにおびえて奥の方へいってしまいます。そんなことを数回やっているうちに、少しの隙間から鳥は出て行きました。
でも、いったいどこから入ったのでしょう…。まさか、卵がうみつけられ、室外機の中でひながかえり大きくなったとか…。いやいや、まさか。ちなみに鳥はセキレイのようでした。
朝、登校する子の中に大きなダンボールを抱えてくる子が数人いました。
「それ、おもちゃ作りで使うの?」
「はい!」
毎年、3年生がこの時期の家庭科の授業で幼児のおもちゃ作りを実習します。事前にどういうものを作るかを考え、簡単な設計図のようなものも描き、必要な材料を各自で用意しました。ダンボール、フェルト、ペットボトルなどを切ったり貼ったり、縫ったりと黙々と作業をしていました。作るおもちゃも材料もそれぞれ違いますが、皆、頭の中には、「喜んでくれるかな?」「遊びやすいかな?」「危なくないかな?」と小さな子の笑顔を思い浮かべながら作っているようでした。優しい表情からそれが伝わってきます。
昭和50年代の部活動の練習といえば「うさぎとび」が定番でした。そして、練習中に水を飲もうものなら、
「こらー!」
と叱られたものでした。私の同級生野球部だった子は、「肩を冷やすから」という理由で体育の水泳の授業はすべて見学でした。
それが当たり前だった時代の人から見ると、今の部活動はどう映っているでしょうか。
陸上部が黄色や紫色の大きなゴムボールに乗って“遊んでいる”ようでした。実際に楽しそうな声も聞こえます。でも、これはちゃんとした練習で体幹を鍛えることをねらいとした「バランスボール」です。スポーツ選手やトレーニングジムなどで多く取り入れられ、その効果も高いことから学校の部活動に取り入れるところも増えてきているようです。