思いをはせながら(7月18日)

家庭科の3年生の学習に「幼児の生活と家族」という単元があります。1・2年生までで衣・食・住という基本的なことを学び、3年生では、将来、父となり母となり家族を形成することをイメージしながら、家族や地域のことを考えて「よりよい生活を創造する」ことを学びます。
 
家庭科室へ行ってみると、皆、黙々と手を動かしていました。ある子はダンボールをはさみで切り、ある子は針で縫い物をしていました。幼児への理解を深めるための「おもちゃ作り」です。一見、小学校の工作のように見えますが、子どもたちの頭の中にあるのは、自分ではなく幼児です。自分自身の弟や妹を思い浮かべている子もいるでしょう。去年の職場体験学習で保育所へ行った子はそこで一緒に遊んだ子を思い出しているかもしれません。「あの子なら、きっと喜ぶだろうな」と。
自分のためではなく、他の誰かのことに思いをはせながらいろいろ工夫し形にしていく、どの子もとても穏やかな表情をしていました。
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現場での危機感こそが(7月18日)

ここ数日、異常なほどの暑い日が続いています。昨日は、豊田市の小学校で、学校の教育活動中に1年生の子が熱射病で亡くなるといういたましい事故が起きました。大切なお子さんの命を預かる学校として、あらためて熱中症の怖さを認識し、その対応について考える必要があると思いました。
 
そんな気持ちで迎えた今朝、学年の先生たちから、
「水筒は普段はロッカーに置いているんですが、足元に置いて授業中に給水させていいですか」
「体操服の方が風通しがいいので、それで授業を受けさせていいですか」
といくつかの相談がありました。もちろん、OKです!
この声を聞いた時、とてもうれしく思いました。実際に子どもたちと同じ場所にいて、子どもたちの体調を常に観察している担任や教科担任が感じた「危機感」こそが、子どもの命を守る一番の方法だと思うからです。
そんな意識を大切にしながら、この夏を乗り切っていきたいと思います。
 

夏大(7月17日)

土曜日・日曜日の海部地区大会での結果を受けて、今朝の部活動では、そこにさまざまな子どもたちの姿を見ることができました。
 
野球部の部室の前には、たくさんの用具と黄色の箱。そこには土で茶色くなったボールがぎっしりと入っています。それをひとつひとつ数えながら入れる3年生の脳裏にはどんなことが浮かんでいるのでしょうか。接線の末に敗れた準々決勝でしょうか。入部したばかりの頃のキャッチボールでしょうか。初めて打ったヒットでしょうか。
黙々とそれをする子たちの耳に、遠くから、
「もっと腕を使って!」
と、ソフトボール部の顧問の声。
「ボールをとるときは声を出して!」
と、ハンドボール部の顧問の声が聞こえます。こちらはすでに新チームとしての練習が始り、基本的な練習を反復練習していました。それを続けることが来年の夏につながることを先輩が背中で教えてくれたのです。体育館でもバスケットボール部がフットワークの練習に汗を流し、1対1の練習では顧問がその基本動作を実際に見せながら教えていました。
 
「夏大が終わった」。いえ、終わっていません。弥富中の夏大は新しいスタートを切りました。

中総体海部地区大会3日目③(7月15日)

これが上位の戦いというものでしょうか。勝つことはうれしいのですが、そこに待っているのは苦しい戦いでした。
<ソフトボール>
準々決勝の相手の蟹江中学校はバッテリーを中心とした鍛え上げられたチームでした。毎回のように満塁となりそれをよくしのいだ0対4だと思います。もちろん、声量は負けていませんでした。
<野球>
「ゲームセットの声までは何が起きるか分からない」といわれますが、まさにそんなゲームでした。準々決勝の相手は打撃が評判の美和中学校。そこに7回裏2アウトまで勝っていましたが、そこからまさかの同点。そして延長に入ってからのタイブレークでサヨナラ負け。悔しさははかりしれません。でも、得たものもはかりしれないはずです。
<サッカー>
準々決勝の相手は第4シードの甚目寺中学校。前半にPKを決められ0対1で折り返しました。しかし、子どもたちの気持ちは切れず、コーナーキックから1点。そして最後はゴール前の混戦から押し込んで逆転勝利!準決勝進出です!
 
ここに紹介したのは、子どもたちのがんばった姿のほんの一部です。一つ一つの試合、一つ一つのプレーに光るものがありました。そしてそれと同じ数だけ悔しさもありました。それらが全部、子どもたちの“勲章”です。
勲章の記録はこちらをクリックしてください。

【速報】中総体海部地区大会3日目②(7月15日)

手に汗握る熱戦とは、このような戦いを言うのでしょう。
剣道二日目は男子の団体戦が行われました。予選リーグを1位通過した弥富中は、決勝トーナメント初戦、準々決勝で佐織中を、準決勝で弥富北中を退けました。そして迎えた決勝戦の相手は蟹江中学校です。
<先鋒>1-0 勝ち
<次鋒>0-2 負け
<中堅>0-0 引き分け
<副将>0-1 負け
残るは大将戦ですが、そこまでの勝敗は1勝2敗1分です。1勝すれば引き分けに持ち込めるのですが、その勝ちも2本取って勝たないといけない、絶体絶命の大将戦です。大将は部長の高添くん。もちろん、攻めるしかありません。攻めて攻めて攻め続けました。そして、見事2本取り、引き分けに持ち込みました。
しかし、まだ勝ったわけではありません。代表戦で決着をつけます。もちろんそれを託すのは大将しかありません。
 
どれほど経ったでしょうか。とても長く感じた代表戦。そして、ついに、赤旗が3本上がりました!高添くんの勝利です!弥富中の勝利です!優勝です!