今日は、どこの学年も同じ教材で道徳を行う「全校一斉道徳」に取り組みました。国語や数学など他の教科は、学年のつながり・系統性もあり、1年生で学習したことに2年生で積み上げ、そこにさらに3年生を積み上げるという流れで行いますが、道徳は必ずしもそうではなく、同じ教材を違う学年で行うことも可能です。学年が違えば考えも違います。生活経験の違います。ですから、同じ教材を提示しても、そこから感じること考えることは、広がりも深まりも違うものとなることがよくあります。それが道徳のおもしろさでもあります。
今日、どこのクラスでも行ったのは「電池の切れるまで」というものでした。それは、悪性腫瘍で短い生涯を閉じた「ゆきなちゃん」の話でした。それを読んだ後「命」という詩を読み、一人一人が命について考えました。
そして、午後。中学1年生の娘をある日突然、交通事故で失った経験をおもちの佐藤逸代さんをお招きして、「命を大切にする教室」を体育館で行いました。子どもたちは流れる汗をぬぐうことも忘れ、じっとその話を聞き入っていました。大切な娘を失った悲しみ、そして、その現実を受け入れることができずにいた時間。経験された方のひとつひとつの言葉はとても重く子どもたちの心に響きました。
「なくなった命からは、何も生まれない。生きている命は次の命を生み、つながっていく」
「命」。とても重い、でも、とても大切なテーマを真正面から子どもたちに問いかけてみました。今日すぐに答えが出るとは思っていません。講師の佐藤さんも、「今、こうして話ができるようになるまで何年もかかりました」とおっしゃってみえたほどですから。でも、子どもたちの心のすみっこに「命」という一文字が刻まれたことは間違いないと思います。
全校一斉道徳(7月9日)
ブロック別集会(7月9日)
子どもたちのこの日に合わせるかのように、空は一気に熱を帯びました!
今日は9月に行われる学校祭の母体となるブロックの顔合わせの「ブロック別集会」です。先日、各リーダーが担当の先生から説明を受け、それをもとにブロックのリーダー会を行い、
・ブロックテーマ
・ブロック別集会のもち方
など、入念に話し合いをしてこの日を迎えました。
各ブロックのテーマは次のとおりです。さぁ、どんな学校祭が創り上げられるのでしょうか。とても楽しみです。
赤 | 「獣王戦隊 赫練惹」 (じゅうおうせんたい あかれんじゃー) ~燃える闘志~ |
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青 | 「蒼嵐牙狼」 (そうらんがろう) ~軌跡を辿り勝利に吠えろ~ |
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緑 | 「翔破」 (しょうは) ~神風を纏いし孔雀の輝跡~ |
広島の人たちに(7月9日)
朝礼で今週末から本格的に始まる夏の大会について話をした後、司会の先生が、
「他に連絡のある先生や生徒はいますか」
といつものように尋ねると、生徒会長の手が挙がりました。
連絡は2つあり、ひとつ目は先日、全校で投票した今年
度の生徒会テーマ「はばたこう 未来へ繋ぐ 希望の翼」のシンボルマークが決まったという報告です。
そしてふたつ目は、先週、西日本各地で記録的大雨により大きな被害受けた地域への義援金活動です。
会長は、こう呼びかけました。
「皆さん、西日本豪雨被害のニュースはご覧になりましたか。弥富は被害はなかったものの、西日本を襲った豪雨は想像を絶するほどの被害で、私たちの心にも傷を残しました。毎年、2年生に平和のことや命の大切さを教えてくれる広島でも、とても大きな被害が町を襲い、大切な命が奪われてしまいました。生徒会として、私たち弥富中学校が広島のためにできることを考え、西日本豪雨被害に対する募金活動をしたいと考えています。募金期間は明日から今週の金曜日まで、各クラスで行います。少しでも被害の助けになるよう、弥中生の力を集めいたいと思います。ご協力をお願いします」
と。
かつて伊勢湾台風で多くの命を失った弥富。そして今、その命の尊さを教えてくれた広島が苦しんでいるのを見て、立ち上がってくれた生徒会。学校も全面的に協力します!ちょうど明日から個別懇談が始まります。保護者の方で生徒会の声に賛同いただける方がみえましたら、ご協力をよろしくお願いします。
プレイボール前に(7月9日)
陸上と相撲をのぞいた多くの部の夏の大会の先陣を切った野球部の初戦をお伝えしたところですが、顧問の先生から、こんな話を聞きました。
「ホームページ、ありがとうございました。実は、あのグランドの整備したのは弥中の子なんです」
「え、そうなの?!てっきり役員や審判の方々がされたと思っていたよ」
「うちの学校が(津島)市営球場に着いたのが7時で、まだ役員の人たちも相手のチームも誰もいなくて。だから、レギュラーの子たちは負担の少ない内野にしましたが、控えの子たちが広い外野などをみんなで水を吸い取ってくれたんです」
先のサッカーワールドカップで、日本代表の戦いぶりもさることながら、試合後のロッカールームがきれいに整頓されていたことがネット上で話題になっています。3対1で勝利を収めた試合に臨む前に、弥富中野球部の子たちのこんな献身的な行動があったとは知りませんでした。
日頃から野球部の顧問の先生は「誰からも応援してもらえるチームに」という言葉を子どもたちにかけています。それが大事な試合前にできたことをとてもすばらしく思い、と同時に、そんな子たちを誇りに思います。
海部地区中総体1日目(7月8日)
西日本で大きな被害をもたらした雨。そんな雨の心配多くの人が心配している中、違う心配をしていた子たちがいます。野球部のみんなです。目標としてきた夏の大会の初戦を日曜日に控えていたので、やれるかどうか、ずっと空を見上げていたことでしょう。
そんな子どもたちの思いが通じ、試合開始を30分遅らせ津島市営球場でプレイボール!大会関係者のが努力でグランドコンディションは問題ありません。初戦の相手は神守中です。
前半は投手戦の様相です。でも実際には、ランナーを出しながらも、2回は三塁で、3回は本塁でタッチアウトとなる嫌な展開です。でも、攻めて次の塁を狙った結果と、スタンドからも「ドンマイ」の声がかけられます。そして4回裏。2塁打を打ったランナーが3塁で盗塁アウトとなり、なかなか流れを引き寄せられません。しかし、そのあとフォアボールで出たランナーが盗塁に成功し、このチャンスに5番吉田くんが左中間を破る2塁打で待望の先制点をあげました!
しかし、6回に相手チームに1点を返され、試合は振り出しに戻ります。ここが一番の踏ん張りどころだったと思いますが、子どもたちはよく声が出ていました。「自分を信じて!」という声も聞こえました。ベンチからも外野の守備位置に細かな指示が飛び、それを子どもたちは実行し、同点に追いつかれた後の1アウト1、2塁の大ピンチをみんなの力でしのぎました。
そしてその裏。2番からの好打順。内野安打とデッドボールのチャンスで4番に送りバント。それをきっちり決めて2、3塁に。ここで先制タイムリーを打った吉田くんがバッターボックスに。そして、振り抜いた打球はライト前へ!!一挙2点をもぎ取り、このまま3対1で逃げ切りました。
次の相手は佐織西中です。いいチームワークとベンチワーク、それに加えたいい雰囲気。いい形で次へ臨めます。