小学校では「図画工作」。それが中学校になると「美術」と名前が変わります。単に名称が変わっただけではない、ということを今日のぞいた授業で実感しました。
それは3時間目の1年生の教室でした。全員が机の上にスケッチブックを広げもくもくと絵筆を走らせています。
「すごい集中力だね」
担当の先生も思わずそう言うほどの空気がそこにはありました。取り組んでいたのは「文字のデザイン」という題材です。イメージや伝えたい内容が相手にわかりやすく印象に残るよう、形や色彩、構成を考え、工夫して文字をデザインします。昔からまねをすることは得意だった日本人が、もっとも苦手とする分野です。
まず元となる漢字を決めます。そして、それの正しい字形を明朝体で書きます。ここでレタリングという手法が必要になります。小学校ではあまり教えない内容で、これを身に付けることで、ポスターなどのできばえが格段によくなります。
そして、それをもとにデザイン化していくわけですが、ここからが子どもたちの発想力の見せどころです。上の写真の子は「雨」という文字を傘とカラフルな長靴でデザインしました。うっとうしい雨も、これなら楽しそうですね。右の子は、「泡」という漢字をモコモコの泡と押すと泡の出る容器で表現しました。すごいですね、子どもたちの発想力・表現力は。日本人がデザインを苦手だった時代は、もう遠い過去かもしれません。
発想に脱帽(7月14日)
本物に触れて~名フィル鑑賞~(7月13日)
今年度、全国からその事業に応募した学校から選ばれた14校の中に、栄南小学校が入りました。そして今日の午後南部コミュニティセンターで、名古屋フィルハーモニー管弦楽団の演奏会が開かれました。
本校は三者懇談中でしたが、参加することができる吹奏楽部の生徒40名ほどが少し遅れて鑑賞させていただきました。小学生向けのプログラムなので、とても楽しく鑑賞できる構成でした。しかし、さすがに名フィルです。鳥肌が立つような素晴らしい演奏を、手が届きそうな近さで聞くことができ、吹奏楽部の子どもたちは、息をのんで演奏に聴き入っていました。
演奏会後、偶然片付けをされていた指揮者の吉田行地さんとお話しできる機会がありました。その中で「コンクールが近いのかな?がんばってね」という励ましとともに「でも、コンクールが全てではないからね。これから先も何らかの形で、音楽と共に過ごしていけるように、音楽と繋がっていられるようになってほしい」というお言葉をいただきました。きっと子どもの心に響いた言葉だったと思います。
今日の経験を、今月26日に行われるコンクールに生かしてくれると思います。
敵は暑さかも(7月12日)
今日も気温がぐんぐん上がりました。個別懇談のために授業は午前中だけですから、一番暑い時間帯に子どもたちは部活動を始めます。海部地区の大会も今がまさに佳境。いやおうなしに力が入りますが、一番の心配はけがと熱中症です。
学校では毎日熱中症計を使って熱中症指数を測っています。それを職員室の黒板に記入し、全職員がそれを頭に入れて、水分補給や休憩をいつもより多くとるよう心がけます。今日、運動場には散水用のホースで簡易のシャワーを設けました。その近くを通るだけでも空気の温度が違いますし、頭やシャツを少し濡らせば体内にこもった熱が下がっていきます。
熱中症対策には、しっかりと睡眠をとることや栄養バランスを考えた食事をとることもとても有効です。ご家庭でも、ご配慮をよろしくお願いします。
出穂(7月12日)
「しゅっすい」と読みます。
学校周辺の水田も雨とこの暑さでぐんぐんと伸びて、一段とその緑色が増したように思います。そんな水田は弥富中学校ではごくごく当たり前の風景です。しかし、よく見るとしっかりと成長し変化もあるのです。細長い葉と葉の間に、稲穂が見られるようになってきました。これを「出穂」というそうです。文字通り、穂が出てくることをいいます。農家の方によると、この出穂の時期や穂の状態を見ることで、今年の収穫がある程度予測できるそうです。
私たちは日頃、子どもたちを毎日見ています。保護者の方も同じです。毎日接し、毎日見ることができることはとてもうれしいことですが、時にはそれが日常過ぎて気づかないこともあるのではないでしょうか。久しぶりに会う友人や親戚の人に「大きくなったな」「しっかりしてきたね」と言われ、はっとしたりそこで初めて気づいたりした経験はどなたにもあるのではないでしょうか。
昨日から個別懇談を行っています。ご家庭では見せない学校での様子、学校では出さない家での素顔。そんな子どもたちの成長を互いに確認し合い、喜び合える大切な会になることを願っています。毎日接しているために気づかないだけで、「たくさんの粒をつけた穂が出ていますよ」という情報交換ができるとよいですね。
持ち主さ~ん!(7月11日)
また職員室前の廊下にたくさんの落し物が並びました。毎回、学期末の懇談の時に見ていただこうと、展示、そして、子どもたちへの声かけをしています。今回は季節柄、水筒やタオル類が多く見られました。全部で35点あります(1学期落し物リスト)。鍵などは展示せずに預かっていますから、実際にはもっとあります。落し物に付ける番号札は30番までしか用意していないので、31番以降は手書きの札です。それほど多いということです。
どれもお金を出して買ってもらったものです。もちろん、もう使えなくて捨てたというものでもありません。「もったいない」という気持ちは時代とともに薄らいでいるのでしょうか。一つでも持ち主の元に返ることを願っています。
なお、展示は14日(金)までとさせていただきます。